第三回健康に生きるための勉強会

東洋医学の病因論

人間も自然の変化に従って生命活動をしている

天人合一説(てんじんごういっせつ)

古人は、人間は自然の一部なので、自然と共に生活するのが長生きの秘訣だと考えました。

そこで自然界を観察し、そこに一定の相対的なリズムやバランスがある事を発見したのです。それを陰陽により規制し、認識しました。自然に陰陽があり、それに合わせて生活する人間にも陰陽があるはずで、自然を大宇宙とするなら、人間は小宇宙だと捉えました。

これを「天人合一説」と言います。

自然界の陰陽を考えたように人体も陰陽に分類し、そのリズムやバランスを考えてみると

自分の身体の健康や病気の事が良くわかります。

 

陰陽のバランスを決める「気」「血」

からだの各所は陰陽に分けられており、陽の場所には「陽気」や「陽血」、陰の場所には

「陰気」や「陰血」があります。

またこれらは身体各所を巡ってそれぞれの働きをしています。そして気血の量はいつも一定ではなく、自然の状態に合わせてめぐる量も変化します。たとえば、昼間は体表面の陽の部分に陽の気血が多くなりますし、夜間は内臓に陽の気血が多くなります。また夏は体表に陽気が多くなり汗を出させます。逆に冬は少なくなり、汗が出ないようにしてからだを温めます。つまり、自然のリズムに合わせて、身体の陰陽の気血もバランスを保ちながら、一定のリズムを持って変化を繰り返しているのです。

ところが、夏でも涼しかったり、冬でも暖かかったりして、気候は常に変化します。

また夏に冷房で冷やしすぎたり、冬に暖房をしすぎることもあるでしょう。雨の日も風の日もあります。そのような時からだはあわただしい環境の変化に応じて、気血のめぐりをその都度調整し、健康を保とうとします。しかし、精神的あるいは肉体的過労や、房事(セックス)過度、飲食の過不足などにより、気血のめぐりに変調をきたすことがあります。そのように身体の調子が不安定なとき、さらに環境の変化や気候の急激な変動が加わると、ますます気血のめぐりは乱され、身体各所に気血の過不足が生じるのです。

これを東洋医学では病気といいます。

講座では東洋医学に基づいて人のタイプを8パターンに分けあなたが将来かかるかもしれない病気とその予防についてお話します。

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