氣功の分類
氣功系統の分類
医療氣功:病気の予防や治療や健康作りを目的とする。
道家氣功:老子と荘子を代表とし「心身兼頎(けんき)」(心と身体の両方を鍛錬する)、「生命同修」
(性格・生命共に向上させる)、「清浄無為」(心静かに無の境地)を目的とする。
仏家氣功:釈迦を代表とし、「錬心」(心の修練)を主目的とし、精神の解脱を求めるのだが、「四大皆
空」(世界は空虚である)を強調する「入定」(高度な入静)派と、「修心養性、普渡衆 生」(精神修養衆生を済度する)を強調する「参禅」派の二派に分かれる。
需家氣功:孔子と孟子を代表とし、「格物致知」(物事の原理、法則を研究する)と、「修身養気」(人
品、徳性の向上に努め、真氣を育む)を主目的とする。
武術氣功:身体を鍛え攻撃と防御の能力を高めるのを目的とする。各流派それぞれの氣功のやり方は
異なるが、練意(意識、意念の鍛錬)、練氣(呼吸の修練)を主とする点は共通である。
氣功の用途・功法の分類
医療氣功:自己治癒―静功・動功
内氣外治―氣功推拿療法(患者の身体に触れて行う治療法)
布氣療法(直接患者の体に触れない治療法)
保険氣功:病気の予防体力増強健康を目的とする。養生気功。
吐納派:呼吸の鍛錬を主とする。
1,吐気派(主として呼気を練習する功法)
2,胎息派(退治の呼吸状態を模倣として作った功法)
静定派:思想を内に集中し、静座して思いを凝らし、静を練るのを主とする流派
1,数息観派(呼吸を数える、呼吸を聞くなどの方法で、分散した精神を集中させる。
2,止観察派(一切の妄念を止め、正しい智慧で対象を観察する、天台宗の中心的修練法
3,壁観派(南北朝の達摩の座禅法)
存想派:一種のイメージを伴う功法で、意念を集中するため意念を練るのを主とする。
1,存思派(単純な物や事柄をイメージする事で集中力、観察力を高める功法)
2,観相派(体内を内観する功法)
内丹派:思惟の内的集中を基礎に意、気があい依り、内気が任脈や督脈などの経絡に沿って循環し運行す
る功法
導引派:主として動功を強調する流派
1,套路式導引(定まった組み合わせと順序で作られた功法)
2,分行式導引派(ある形式によって組み合わせられた動作に治療効果がある功法)