春は発陳(はっちん)
四季に学ぶ
春は発陳と称し、春陽上昇と共に潜気発散し、天地の間にみな発生する
〇就眠をいくらか遅らせてもよいが、朝は早めに起きて散歩するのが良い
〇頭髪はもとどりを解いて形を緩め、全体をゆったりと自由にする
〇心中の意欲を起こし、育てる。そして起こした意欲はのびのびと成長させるべきで、抑えつけてはならない
〇生長に役立つものはすべて施すべきで、奪ってはならない
これが春氣に対する適応法であり、その生気を保護する道
冬は春の為にある
冬を閉蔵(へいぞう)といい、人も動物と同じように冬眠に入る。
志を表にせず閉ざす。台地が凍り草木が眠りにつくように。
全ては春の為に閉ざすのである。
春になったら迷わず飛び出せ。凍った台地を突き破って春の芽息吹くように。
それは冬ごもりをしたからこそ迷わず飛び出せるのである。
種を蒔く春
春にどんな種を蒔くか
鮮明な目的を持って種をまく人も、そうでない人もその種が何の花を咲かせるのかどのような実をつけるのかそれだけは知っておこう。そしてその花をイメージしながら水を与え肥料をあげよう。
夏の為に春はある
夏を藩秀(はんしゅう)といい万物が成長繁栄華美する事をいう。
春に蒔いた種から芽が出てやがて夏小さな花が咲いた時、小さな達成感と喜びが待っているはず。
春は夏の為にあったのだと気づくそして夏は秋のために…
一年を四季を通じて自然に学び生きる、古の教えは現代にも通ずるものがある。
天神合一説
古人は人間は自然の一部なので、自然と共に生活し、自然に習えば不老長寿だと説いています
そこで自然界を長い時間をかけて観察し、そこには一定のリズムがある事を発見したのです。
それを陰陽に規制し認識しました。